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月は夜に蒼褪めて(TIGER&BUNNY)

月は夜に蒼褪めて(LUNATIC)2

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平凡な通勤風景。人々は足早に歩き、ステーションは混み合い、車内では誰もが少し不機嫌で押し黙っている。彼もその中にいる。すれ違うモノレールの横腹に描かれたスカイハイの姿を見ながら、ユーリは皮肉の笑みを口元に浮かべた。司法局の最寄り駅から歩く途中に、道端に座り込んだホームレスの老婆がいた。この地区には珍しい。すぐに警官が何処かへ引きずっていった。老婆はわめきながら、警官に掴みかかっていた。その姿が母を連想させ、ユーリは嫌な気持ちになり、眉をひそめた。


ずっと夫に支配され続けた母親は、己をすっかり捨て去り、他人のいいなりになる奴隷の安楽さに慣れてしまった。息子への憎悪に満ちた言動は、自分を支配しようとしない彼への苛立ちから来る事も、ユーリには解っていた。支配の裏にある依存。母親を支えていたのはそれだった。
(パパは、私がいなければダメなのよ)
母親は幻想にしがみつき、それを安住の地としていた。夫と同じように、息子が自分を支配する事を望んでいた。だが、それは彼の性分ではなかった。酒に溺れ、母を殴った父と同じ態度で接するなど真っ平だった。彼は理性を望んでいた。何事も冷静なる判断で対処する事を。司法への道を選んだのも、法律という秩序を好んだ為でもあった。


「起訴を取り下げる?」
宙に浮かんだスクリーンの中で、上司は不機嫌な顔をしていた。
「奴は市長の親戚だ。解るな?」
「では、そのように処理致します」
「頼んだぞ」
上司の映像が消えた。


静かになった執務室で、ユーリは椅子に深く身を預けた。これが司法の実態、権力に骨抜きにされ、権力者の都合で幾らでも書き換えられる法。どこに正義の裁きがあるというのだ。裁かれるべき悪は野放しのまま、善良な人々を脅かしている。ユーリはコンソールに手を伸ばした。目の前に幾つものスクリーンが浮かぶ。ヒーロー達の活躍する姿が次々に映し出されていく。彼の目が鋭くなり、映像をチェックしていく。ヒーロー管理官でもある彼の仕事の一部である。
(正義の裁きを受けるがいい!)
スクリーンの中で、お決まりのポーズを決めたスカイハイが叫んだ。ユーリは額にかかる豊かな髪をかきあげた。
(裁きは必要なのだ。ヒーローには、出来ない裁きが)


(To be continued,may be....lunatic.)



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