スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←一輪の花(浮竹十四郎)第六話 → 一輪の花(浮竹十四郎)第八話
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


FC2 Blog Ranking 小説ブログランキング
  • 【一輪の花(浮竹十四郎)第六話】へ
  • 【 一輪の花(浮竹十四郎)第八話】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

一輪の花(BLEACH)

一輪の花(浮竹十四郎)第七話

 ←一輪の花(浮竹十四郎)第六話 → 一輪の花(浮竹十四郎)第八話
「最後の滅却師、石田竜弦・・ですね」
呼ばれて竜弦は振り向いた。一心の隣にふたつの影が立っていた。浮竹と京楽である。二人共背広姿の義骸である。浮竹は頭を下げた。
「部下を救っていただき、ありがとうございました」
竜弦は眉をひそめた。
「死神と話すつもりはない」
浮竹は手にしていてた滅却師十字を差し出した。
「これは貴方の物ではありませんか。今の霊圧とこれに残っていた気配が似ていました」
竜弦は浮竹の手にある物を見たが、何も言わなかった。
「二十年前に殺された千雪の姉が持っていた物です」
一心の顔に驚きの影が走った。竜弦の表情に変化はなかったが、ゆっくりと浮竹の方に歩いて来た。そして浮竹の手から滅却師十字を受け取った。
「滅却師の持ち物が、死神の手元にあるのは不愉快だからな」

浮竹は一心の背から千雪の身体を自分の腕に抱いた。その様子に、他の者達は千雪への浮竹の想いを感じ取った。竜弦は目を逸らせた。
「お世話になりました」
浮竹はもう一度竜弦に頭を下げた。
「死神に礼を言われる筋合いはない」
突き放す様な言葉であったが、その語尾に微かな震えがあった。竜弦は再び浮竹達に背を向け歩き出した。

家に入り、灯もつけないままに、竜弦はソファに仰向けに倒れこんだ。人には見せずにいたが、千雪への治療と今の戦いでかなりの霊力と体力を消耗していた。千雪の残した百合に似た香りが竜弦を包み込んだ。片手をだらりと床に下げ、滅却師十字を握ったもう片方の手を額に押し当てた。
「紫遠(しおん)」
ため息と共に竜弦の唇から漏れたのは、千雪の姉の名であった。

「貴方にもご迷惑を」
浮竹は一心に言った。
「俺は何もしとらん」
一心はにやりとして言った。
「部下を大事にしろや」
「はい、ありがとうございます」
京楽が呼びかけた。
「おい、門が開くぞ」
宙に現れた門が左右に開き始めていた。二人は軽く一心に会釈をして、その中に入っていこうとした。
「ああ!入っちゃ駄目っス!」
いきなり二人を突き飛ばそうとした者があった。二人は後ろへ飛び、着地した。門は黒く歪み、空間にねじれこむようにして消えた。
「罠っスよ!」
浦原喜助が門の消えた方角を見ながら言った。
「罠だって?」
京楽は言った。浦原は肩をすくめた。
「その義骸がちゃんと働いてくれれば、こんな事にはならなかったんスが」
一心が言った。
「やっぱり、アンタか」
「いやぁ、その時が来るまで、あの中で寝てもらって、うちの地下にでも隠しておこうと思ったんスがね。アタシらの迎えが行く前に作動したようで」

皆の頭上から聞き覚えのある声がした。
「相変わらず余計な事ばかりする男だな、浦原喜助」
満ちた月を背に、数体の破面を従え、空に浮かんでいるのは・・浮竹と京楽の目が鋭くなった。帽子の影で浦原の目が光った。


(続く)


FC2 Blog Ranking
にほんブログ村 小説ブログへ
関連記事


FC2 Blog Ranking 小説ブログランキング
  • 【一輪の花(浮竹十四郎)第六話】へ
  • 【 一輪の花(浮竹十四郎)第八話】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。
  • 【一輪の花(浮竹十四郎)第六話】へ
  • 【 一輪の花(浮竹十四郎)第八話】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。