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一輪の花(BLEACH)

一輪の花(浮竹十四郎)第五話

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「喜んで勝利の為の生贄になると、あれは承知した」
山本翁の言葉に呆然として浮竹はつぶやいた。
「そんな・・」
「あれの姉が生きていれば、こんな事をさせずにすんだのじゃが」

千雪には姉がいたと言う。王属特務に属していた為、護廷十三隊の浮竹には縁のない人物であった。彼女の斬魄刀も千雪と同じような能力があり、絶大なる霊力を有していた彼女は卍解も会得していた。
「20年前に殺されたのじゃ、犯人は不明のままだがの」
老人は手にした物を浮竹に差し出した。
「これが彼女の遺品じゃよ」
浮竹はそれを受け取った。十字架のついた鎖だった。
「滅却師十字ではありませんか」
老人はうなずいた。
「彼女の最後の任務は滅却師に関する事だった。だが殺されたのは尸魂界内で、滅却師の仕業とは考え難い」
本来は人間である滅却師が尸魂界に来る事はまず不可能である。そしてその当時すでに少数であった彼等は厳重な監視下に置かれていた。
「今にして思えば、藍染の手の者だったやも知れぬ」
老人は深く椅子に沈み込み、ため息をついた。
「奴の手の者は、いまだ尸魂界のいたる所におる。我等の動きが漏れておるようじゃ」

玄関で靴を脱ぎながら、一心はわざと陽気な声で言った。
「まさか、お前から連絡をもらうとはな」
軽口を叩く一心を、竜弦は眼鏡の奥からじろりと見た。
「義骸の事は、お前の方が詳しいだろう」
竜弦のネクタイのゆるんだ胸元を見て、この男にしては珍しい事だと一心は思った。

リビングのソファに横たわる千雪は、先程と変わった様子はなかった。着物は直されていた。
「彼女か?」
「ああ」
一心は千雪の顔を見て、はっと息を呑んだ。
「おい、こりゃあ・・」
一心の言葉を遮るかの如く、竜弦は激しい口調で言った。
「違う、妹だ」

一心は千雪の側に屈み込んだ。竜弦は脇に立っていた。一心の手が千雪に触れると、竜弦の眉のあたりに不快の色が走った。だが何も言わなかった。
「こいつは、早く出してやらんといかんな」
一心はこの義骸が特殊である事にすぐに気付いた。そしてこのような細工をする者の見当もついていた。
「方法はあるのか」
「ある」
一心は千雪の霊圧が変化していくのを感じた。
「お前の仕業か?」
一心が問うと、竜弦はうなずいた。
「ああ、霊力を活性化する様に刺激した。ここで死なれては迷惑だからな」

空座町の夜の空に亀裂が走った。
ざわついた霊圧が広がった。

一心も竜弦もそれに気が付いた。
「近いな」
一心がつぶやいた。竜弦は千雪を見た、そして一心を見た。
「こいつを連れて行け。助かる方法があるなら、そうしてやれ」
「わかった」
二人は霊圧の主がここに向かっているのを感じていた。狙いは千雪だと悟っていた。一心は千雪を背に担ぎ上げた。竜弦は先に立ち、玄関の扉を開けた。見上げると上空に大虚がいた。


(続く)


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