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一輪の花(BLEACH)

一輪の花(浮竹十四郎)第ニ話

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「この私が、死神を助けるとはな」
病院の片隅の個室である。千雪は寝台の上に半身を起こし、目の前の竜弦を怯えた目で見ていた。片手を白衣のポケットに入れた竜弦は、千雪に近付くと、もう片方の手で乱暴に千雪の二の腕を掴んだ。そして顔を寄せて、低いが激しい声で問いかけた。
「お前の姉はどこにいる?」

掴まれた痛みと竜弦の目の奥の冷酷さに、千雪は更に怯え、うっすらと唇を開いた顔をゆっくりと左右に振り、目を伏せた。
「言え!知らないとは言わせんぞ!」
竜弦は腕を掴んだ手に更に力を込めた。そしてポケットから出した手で千雪の長く豊かな髪を掴み、顔を上向かせた。千雪の顔は恐怖で引きつった。
「死神め、私を甘く見るな」
その時、天井のスピーカーから声が響き渡った。
「院長先生、院長先生、至急、第一外科室までお戻り下さい」
竜弦は千雪の目から目を離さないまま、手だけを離した。
「後で、たっぷりと話を聞かせてもらうからな」

竜弦が出て行くと、千雪は寝台に崩れるように横たわった。何が起きたのか、千雪にはまったく理解が出来ていなかった。道を歩いていて苦しくなって倒れ、気が付いたらここにいた。目覚めると見知らぬ男がいた。だがどこかでその男の気配を感じた事があるようにも思えた。
(あれは誰だろう・・)
そして千雪は、もっと大切な事に気がついた。
(私は・・誰?)

ルキアは伝令神機をポケットにしまった。一護の部屋である。現世の情報を仕入れる為に「じょせいしゅうかんし」を床に寝転んで読んでいたのである。隣で同じ様に「しょうねんじゃんぷ」を読んでいたコンが、ぴょこんと立ち上がって言った。
「急ぎの任務ですかい、姉さん」
「いや、浮竹隊長からだ。同じ隊の者が近くに赴任して来るのでよろしくとの事だ」
「へえ、隊長さんがねえ」
「浮竹隊長は優しい方だからな。初めての駐在任務に就く者を心配しておるのだろう」
自分のベッドに寝そべっていた一護が声をかけた。
「そいつはどんな奴なんだ?」
「そうだな・・」
ルキアはスケッチブックを取り出すと熱心に絵を描き出した。描き終わるとそれを寝ている一護の目の前に差し出した。
「こんな奴だ。瀬能という、なかなかの美人だぞ」
そこにはウサギとも人ともつかぬモノが描かれていた。一護はその絵を見上げながら、聞かねば良かったと思っていた。

遠い場所で、笑う者がいた。大きな椅子にゆったりと座り、双眸に熱い理想と冷たい峻厳を共に宿していた。その者はつぶやいた。
「同じ手は二度食わぬぞ、浦原喜助・・」

その男の名は、藍染惣右介という。

(続く)

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