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摩天楼に風は吹く(TIGER&BUNNY)

摩天楼に風は吹く(SKY HIGH)5

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白い帽子が、風に飛ばされて行くのが見えた。淡い水色のリボンがひらひらと尾のようになびいていた。


スカイハイは、帽子に向かって片手を差し伸べた。そして風を操った。帽子はくるくると回りながら、彼の手に飛び込んだ。傍から見れば、彼が飛んで来た帽子を上手くキャッチしただけに見えただろう。素顔の時は能力を使う事は控えていた。だが、見過ごしてはおけない気持ちになったのだ。儚げに飛ばされて行く白い帽子を。


「すみません」
帽子の持ち主が駆け寄って来た。亜麻色の長い髪が風に乱れ、髪を押さえた華奢な手の白さと手首の細さが印象的だった。彼女の緑の瞳を見た時、スカイハイの心にも風が吹いた。波立つ心を抑えて、彼は彼女に微笑んだ。
「今日は風が強い、気をつけて」
「ありがとう」
帽子を受け取り、彼女も笑顔を見せた。かぶり直した帽子を押さえつつ、公園の石畳の上を白いドレスの後姿が遠ざかって行った。その姿が見えなくなるまで、彼は目を離す事が出来なかった。


食料品店の棚の間に、彼女を見出した時、彼は自分の心臓が大きな音を立てた気がした。いつもの店が臨時休業だった。仕方なく、彼はこの店にやって来たのだ。今日の彼女は、白いブラウスにベージュ色のミディ丈のスカートだった。彼女は手を伸ばし、上の方の棚にある瓶を取ろうとしていた。彼は後ろから手を伸ばし、取ってやった。一瞬、彼女は驚いた顔をしたが、彼だと解ると親しげな表情を見せた。
「また、助けていただいたのね」
「人助けは、私の仕事だから」
スカイハイは真面目に言ったのだが、彼女はジョークと受け取った。
「素敵ね、ヒーローみたい」
「みたい、か」
彼は口の中でつぶやいた。


レジでそれぞれの支払いを済ませ、それぞれの腕に薄茶色の紙袋を抱えて、一緒に外へ出た。彼女が別れの挨拶をしようとした時、風が吹いた。彼女のスカートの裾が翻り、真っ白な太腿がスカイハイの目に焼きついた。思わず彼は叫んだ。
「私じゃないぞ!」
スカートを押さえた彼女は、きょとんとして彼を見た。彼はうろたえ、そして取り繕うように言った。
「荷物は私が持とう。風が強い、両手が空いていた方がいいだろう」
「帽子が飛ばされても、今度は貴方が受け取ってくれないものね」


二人は商店街を抜け、住宅街に続く道を歩いた。壁にヒーロー達のポスターが貼ってあった。勿論スカイハイの物もある。ポスターの前を通り過ぎながら、彼は尋ねた。
「君はヒーローをどう思う?」
「ごめんなさい、あまりTVは見ないの」
「そうか」
彼は少し気落ちした。彼女はスカイハイのポスターに目をやった。
「でも、彼等のおかげで助かる命があるのは、良い事だと思うわ」
彼は胸を張った。


(To be continued,may be....SKY HIGH)



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