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魔界都市シリーズ

魔界都市日記 一

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◯月◯日(師の用事で高田馬場から新宿追分まで行く)

明治通りを新宿駅へ歩く。途中の横道に入ると、しばらくは普通の民家が並んでいる。 今日はとても暑いので、機械人間の中には湯気を立てている者もいた。身体の何処かに安い部品でも使っているらしい。このあたりはもぐりの改造を行なう業者が多い所。

向こうから炎天下なのに豪華な毛皮のコートをまとった女性が歩いて来るのが見えた。その毛皮に負けない位のゴージャスな美女。いきなり彼女がしゃがみこんだ。駆けよろうとした瞬間に頭にひらめいたのは「危険」という言葉だった。
(ここは魔界都市)
美女は脇腹を押さえている。その部分の毛皮に青黒い染みが広がっていく。オイルの匂いがする。

彼女の首がくるりと180度回って後ろを向いた。彼女の視線の先に黒い影が見えた。影は近付くと黒いコートをまとった美貌の青年の形を取った。その場所だけ涼風が吹き抜けた様に思えた。
「とうとう、見つかってしまったのね」
彼女は言った。
「それが僕の仕事だから」
どこか夢見る様な声が答えた。
「『僕』で良かった。『私』なら殺してた」
青年は静かに謎めいた言葉を口にした。

少し離れた場所で立ち尽くす私を青年はちらりと見た。これから多くの私の夜を支配するであろう、その美しい瞳で。

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