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目覚めし風は空高く(TIGER&BUNNY)

目覚めし風は空高く(SKY HIGH)6

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キースの能力を最大限に生かしたヒーローを作る為、多くの会議や検討会が開かれた。数々のアイデアが出され、活発な議論がなされた。その場にキースは顔を見せる事はなかったが、彼を取り巻く人々の熱意は伝わって来た。彼の訓練は続いた。実戦に使えそうな幾つかの技も発案され、彼は黙々と習得に励んだ。


キースは統括と久しぶりに顔を合わせた。彼はキースを誘い、ビルの屋上へと上がった。普段は立ち入りが禁止されている場所である。ここから一望出来るシュテルンビルトの風景は素晴らしかった。
「困った事はないかね?」
統括の問いにキースは答えた。
「特にありません」
その言葉に嘘はなかった。衣食住も以前よりも向上している。小奇麗なアパートに住まい、食事は健康管理の一環である為、会社の食堂で提供される。献立も豊富だし、セロリ抜きでも十分に美味いものが多い。衣服も普段着の他に、社内の重役やTV局の挨拶回り用にスーツも何着かあつらえてくれた。


「制限が多くて窮屈だろう。もうしばらくの辛抱だ」
「はあ」
「仕事が始まれば、君は今より自由になれる。その分、プライベートには自己責任も増えるが、それはどんな職種も同じ事だ」
確かに、今の囚人に近い環境に窮屈さを感じないといったら嘘になる。訓練中に私語はない。話し相手は犬のジョンのみの日々が続いていた。現に今、空を見上げたキースは、胸に広がる解放感に叫びだしそうになっていた。


「君は、空を飛びたくないかね?」
不意に統括がキースに尋ねた。ビルの最上階から見上げると、そこにはどこまで青く澄んだ空が広がっていた。ゴールド・ステージだからこその眺めであった。それ以下の世界では、いつも上位のステージの骨格が空を遮っているから。白くたなびく雲のみが、冷たく冴えた青さの中に優しさを添えていた。


「飛びたい、飛んでみたいです」
「やってご覧、君になら出来る」
キースは上昇気流を起こした。彼の身体が宙に浮いた。制御を覚えた風を操る能力は彼に奇跡を起こした。彼は自分が何をすれば良いのか、肌で感じ取る事が出来た。風が彼を支え、風が彼を自由にした。


統括の頭上を飛び回り、彼は着地した。疲れたが興奮が彼の顔を輝かせていた。統括は屋上に座りこんだ彼に身をかがめ、優しく尋ねた。
「気分はどうかね?」
「素晴らしい!実に!こんな事は考えもしなかった!」
キースは興奮のままに答えた。統括は頷いた。
「上昇の補助にジェットパックが要るな。姿勢制御のシステムもスーツに組み込もう。そうすれば、更に高く、更に速く、君は空を翔るヒーローになれるだろう」
「更に高く、更に速く・・」


再び空を見上げたキースの横顔を眺めながら、統括は言った。
「そうだ、君の名はスカイハイ、スカイハイでどうだろう。空飛ぶ君を見上げる人々は、そこに正義があると知るだろう。青い空を見上げた時の爽快感と共に」
「スカイハイ・・」
「明日、さっそく会議にかけよう」


スカイハイ、それが自分の新しい名前。帰ったらすぐにジョンに言おう、忘れずに言おう。


(To be continued,may be....SKY HIGH)


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