スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←目覚めし風は空高く(SKY HIGH)3 →目覚めし風は空高く(SKY HIGH)5
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


FC2 Blog Ranking 小説ブログランキング
  • 【目覚めし風は空高く(SKY HIGH)3】へ
  • 【目覚めし風は空高く(SKY HIGH)5】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

目覚めし風は空高く(TIGER&BUNNY)

目覚めし風は空高く(SKY HIGH)4

 ←目覚めし風は空高く(SKY HIGH)3 →目覚めし風は空高く(SKY HIGH)5
「あっぶね~なぁ!」
ダニーに似た声がした。


爆発音に咄嗟に身をかがめたキースが顔を上げると、青い妙な服をまとった男がそこに立っていた。顔にはマスクをかぶっている。
(ヒーロー?)
彼は肩で大きなコンクリートの柱を支えていた。キースは男に助けられたのを知った。男は柱を投げ捨て、キースに言った。
「おい、今のうちにさっさと逃げろ!」
青い男の後ろから現れた緑色の巨体が怒鳴った。
「ったく、何やってんだよ!またこんなに壊しやがって」
その両肩にはドリルが生えていた。
「るせーよ!牛!!」
牛と呼ばれた巨体が叫んだ。
「おい、奴が逃げるぞ!」
「おう!」
二人は走り去っていった。
(あれが、ヒーローなのか?)
キースは彼らの後姿を見送った。


ブロンズステージでも最下層の人々が住む場所だった。キースは職と住居を求めて彷徨っていた。そんな場所でさえも、自分がネクストである事を明かすと、人々は一様に恐怖と軽蔑の入り混じった表情を見せた。そして彼を追い払った。今まで知らずにいた差別の根深さに、キースは当惑していた。犯罪の多い地域であったが、悪人達の餌食にはならなかった。鋭い目で睨まれる事はあっても傍へ寄る者もなかった。失意に力ない足取りで歩くキースは、金を持っている様には見えなかったのだろう。


解体されたビルが瓦礫の山になっていた。伸び放題の雑草がその場所が長年放置されている事を示していた。瓦礫のひとつに腰を下ろし、キースは休息する事にした。目を閉じ、ゆっくりと呼吸をした。能力の制御の練習だった。あの主任が教えてくれた方法だった。
(コツさえ掴めば、暴走する事はない。まあ、気長にやるんだな)
真面目なキースは練習を欠かさなかった。


再び爆発音がした。キースは立ち上がった。崩壊する建物が見えた。小さな鳴き声が聞こえた。逃げ惑う子犬が見えた。飼い主の姿はない。子犬の上に大きなコンクリートの塊が落ちて来るのが見えた。
「危ない!」
キースの身体が青く光った。沸き上がった風に乗り、キースは飛んだ。子犬を抱きしめると、地面に転がった。そして素早く起き上がると、片手で子犬を抱え、もう片方の手で風を操り、更に落下して来た瓦礫を吹き飛ばした。安全な場所まで逃げのびると、キースはその場に座りこんだ。身体が重い。全身に疲労感が広がっていく。初めて自分の意志で力を使った。それも大きな力を。
(こんなに疲れるものなのか、とても疲れた)


腕の中で子犬が身じろぎした。キースは子犬を地面に下ろしてやった。
「さあ、お帰り」
子犬は動かず、つぶらな瞳でキースを見上げたまま、尻尾を振っていた。
「そうか、お前も行く所がないんだね」
キースは子犬を抱き上げた。子犬はキースの逞しい腕に頭を乗せた。
「腕枕、好きかい?」
子犬は満足そうに目を閉じた。


「キース・グッドマン君だね」
声をかけて来たのは、見知らぬ背広姿の男だった。キースは子犬を抱いたまま、男を見た。どう見てもこの地区ではなく、ゴールドステージが似合う人種だった。
「君の能力を見込んで頼みがあるんだ」
「あなたは?」
男は名刺を差し出した。
「ポセイドンライン?」
「我が社は新しいヒーローを持つ事になってね。人材を探していたのだよ。どうだね、やってみないか」
「私が、私がですか?」
「君の能力は素晴らしい。それを市民の役に立てたいと思わないかね」


(To be continued,may be....SKY HIGH)


小説ブログランキング
FC2 Blog Ranking
関連記事


FC2 Blog Ranking 小説ブログランキング
  • 【目覚めし風は空高く(SKY HIGH)3】へ
  • 【目覚めし風は空高く(SKY HIGH)5】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。
  • 【目覚めし風は空高く(SKY HIGH)3】へ
  • 【目覚めし風は空高く(SKY HIGH)5】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。