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目覚めし風は空高く(TIGER&BUNNY)

目覚めし風は空高く(SKY HIGH)2

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その夜は何事もなく、爽やかな気分で目覚めたキースは足取りも軽く出かけた。
「グッドマンさん、おはよう」
アパルトマンの入り口で大家のおばさんに挨拶をされた。太った陽気な婦人である。飛び切りの笑顔でキースは答えた。
「おはようございます!」
「あんたはいつも元気でいいよ」
「ありがとう、そしてありがとうございます!」


仕事も順調だった。いつも一生懸命である事がキースの身上だった。汗にまみれた額を拭う時の充実感が、キースには好ましかった。
「今日は元気だな」
昨日から組んでいる同僚が言った。二年先輩のダニーは陽気な男だった。忙しい最中でも、軽口を飛ばしては場を和ませるムードーメーカーだった。
「昨日は良く眠れたので」
「一人でか?それとも誰かの腕枕でか?」
「腕枕はした事も、された事もないのですが」
真面目に答えるキースに、ダニーは苦笑した。それがキースの性格だとダニーも理解していた。ダニーは大きな箱を持ち上げたキースの張り切った二の腕を軽く叩いた。
「彼女にしてやれよ、感激されるぞ」


昼の休憩時間になった。


控え室でキースはサンドイッチを齧っていた。行きがけに近所の店で買ったものだった。ハムと野菜が挟んであった。セロリは抜いてもらった。顔見知りのおばさんがこっそりとハムをおまけしてくれた。安っぽい長い机が並び、折りたたみ椅子が不規則に置かれただけの場所だった。同僚達も同じ様に何かを食いながら、昨日の野球の話やバーで知り合った女の子の品定めをしていた。


キースは不意に眩暈を感じた。遠ざかる意識の隅で、全身に沸きあがる”何か”を感じていた。
「うわ!何だよ!」
「おい!風が!!」
部屋中に突風が吹き荒れた。机上のナプキンや紙袋やコップや皿が舞い上がり、宙でくるくると回っていた。大騒ぎになった。罵声に怒声、キースは朦朧とした意識の中で、それが自分に向けられているのを感じた。キースの身体が青くぼんやりと光っていた。身体中が重く、頭の中はぼんやりと霞がかかったようで、考える事はおろか、指一本動かす事すら出来ない。風は更に強くなり、部屋中の窓が大きく鳴った。
「バケモノだ!」
「こいつ、NEXTだ!」
人々は逃げ出した。


誰かがキースの両肩を掴んだ。
「おい、しっかりしろ!ゆっくりと息をするんだ。そうだ、大きく吸って、はいて」
風が止んだ。宙を舞っていた物が床に落下する音が響いた。キースは意識を取り戻した。目の前にいたのは、あの嫌味な主任だった。
「そうだ、それでいい」
それはキースの聞いた事のない優しい声だった。


(To be continued,may be....SKY HIGH)


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