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摩天楼に風は吹く(TIGER&BUNNY)

摩天楼に風は吹く(SKY HIGH)2

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風が止まった。


「え?力が!?」
男は黒い顔でにやりと笑った。大きな手がスカイハイの手首を握っていた。
「俺は、触った相手の能力を封じる事が出来るんだ。俺が離れない限り、キング・オブ・ヒーローと言えども、只の人ってわけだ」
「離せ!離せ!」
巨体に相応しく男の力は強かった。男のもう片方の手に大きなナイフがあった。刃が振動している。チェーンソーの様に。スカイハイのスーツは耐Gには強いが、この刃を防ぐ事は出来そうになかった。刃のかすった表面が削られ、粉砕されたコーティングの細かい塵が散った。振り下ろされる刃を防ぎながら、スカイハイは男の手を振り切ろうとした。他の敵も戻って来た。スカイハイは、半壊したボックス車に押し付けられた。チリチリとヘルメットを削る刃の甲高い振動音が、スピーカーからではなく、直にスカイハイの耳に届いていた。
(このままでは・・)


銃声が響いた。


男の頭の右半分が吹っ飛び、目の前のモニター全体に脳髄が飛び散ったのを、スカイハイは見た。男はがっくりと膝を着いた。スカイハイは男の手を振りほどいた。男が倒れ、遮るもののなくなった視界の向こうに、スカイハイは、震える手で大きな銃をかまえた彼女の姿を見た。その後ろには埠頭があり、青い空と海があった。痩せた男が彼女に飛び掛かった。彼女が撃った。何度も引き金を引いた。撃たれるたびに、男の身体が、がくっ、がくっと揺れた。血しぶきが彼女を朱に染めた。男は、どうと道路に倒れ伏した。血の海が灰色の道に広がっていった。


スカイハイは飛んだ。彼女を抱き上げるとその場を離れた。スカイハイの腕の中で、彼女の身体が震えていた。白いドレスも、亜麻色の髪も、真っ赤に染まっていた。彼女はまだ銃を固く握り締めたままだった。指が血の気を失い、白くなっていた。積み上げられた荷物の影に、スカイハイは彼女を下ろした。
「ここから動かないでくれ。すぐに戻る」


残った悪党を拘束し、警察へ引き渡すと、スカイハイは彼女の所に戻った。目的地の手前で着地し、彼女の姿を確認した。彼女はそこにいた。スカイハイは彼女がまだ銃を持っている事に気がついた。銃口は彼女自身に向けられていた。


彼は風を放った。彼女の手から銃が吹き飛んだ。


スカイハイは彼女に駆け寄った。
「何をしてるんだ!」
「わたし・・人を、殺した・・・わたし・・・」
スカイハイは、彼女の両肩に手を置いた。
「しっかりするんだ、落ち着くんだ」
虚ろな目が彼を見上げた。彼は優しく言った。
「もう、大丈夫だ」
彼女の目に、光が戻った。
「・・貴方は?」
「私は大丈夫だ、君のおかげだ」
彼女の口元に微かな笑みが浮かんだ。


(To be continued,may be....SKY HIGH)



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