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FINAL FANTASY

失われた微笑(CCFFVII・ルーファウス&ラザード)7 終

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一人になると、ルーファウスは壁に嵌め込まれた鏡の前に立った。楕円形の縁に細かな細工を施した骨董品である。滑らかに磨かれた表面に、ルーファウスの顔が映っていた。その顔は蒼褪めていた。誰もが冷酷と言う男の顔が。ルーファウスは懐から先程の眼鏡を取り出した。ハンカチで丁寧に汚れを拭き取ると、ルーファウスは眼鏡をかけ、鏡を見た。


弟がそこにいた。


弟よ・・もう誰も私を止める者はいないのだ。たとえ私が父同様に歪んでしまっても、もう誰も引き戻してはくれないのだ。神羅の生み出した忌まわしきものが、お前の命を奪った様に、私の心も奪われてしまうのだ。この星に多大なる影響を与える権力と引き換えに。弟よ、これから私は多くの恐怖でこの星を支配するだろう。


和解したあの日、弟は綺麗な笑顔で呼んでくれた・・「兄さん」と。


ルーファウスは笑顔を作った。鏡の中の弟は、あの時よりも少し哀しげに、ルーファウスを見ていた。ルーファウスは、鏡の中の弟の唇に、自分の唇を重ねた。


鏡の面(おもて)に一筋の涙が流れた。


これは私の涙ではない、弟の涙なのだ。私は泣くわけにはいかない。そうだ、私は泣いてはならない。私の涙はお前が全部持っていくがいい。


唇が冷えていく。その冷たさが、これから先、彼が歩いて行かねばならぬ道を思い起させた。ルーファウスは、鏡から顔を離し、もう一度鏡を覗き込んだ。弟はまだそこにいた。そこで兄を見守るかの如く、微笑んでいた。


それがルーファウスの見た、弟の最後の笑顔だった。


(終)


CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII-



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