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月は夜に蒼褪めて(TIGER&BUNNY)

月は夜に蒼褪めて(LUNATIC)1

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青い炎の中で、二つの目だけがこちらを見ている。


全身を焼き尽くされる苦悶の呻きを発しながら、目だけが冷たく嘲笑を湛えている。男の顔がママの顔に変化する。焼き殺される!焼き殺される!・・ママは叫び、鬼のような形相で、彼につかみかかる。ママの顔が少年の頃の彼になる。少年は叫ぶ、ママを助けたかった、それだけなのに。殺されそうだったのは、ママの方だ!・・ママ、ママ!少年は泣き叫ぶ・・泣きながら燃えていく。ママ、ママ!・・少年は叫び続ける、黒い一握りの灰になるまで。


ユーリ・ペトロフは目を開けた。いつもの天井が見える。古びたアパートの天井は朝の光の影を灰色に映している。全身が汗まみれになっている。いつもの朝、いつもの悪夢。彼はのろのろと起きあがると、暗いキッチンを抜けてバスルームに向かった。キッチンは無人だった。ママはまだ眠っている。壊れかけた心を抱いて。


汗で濡れたパジャマを脱ぎ捨て、彼はシャワーの栓をひねった。ほとばしる水はなかなか熱くならない。ボイラーの調子は年中悪い。アパート中の住人が大家に文句を言っているが、修理された試しがない。石鹸を肌に擦り付け、彼は今日の仕事の事を考えた。訴訟が二件、損害賠償の後始末が三件、午後は会議。きらびやかな最先端の都市の裏側は、不正と不満の吹き溜まり。頭からシャワーを浴びながら、彼は笑った。何という平和、何という見せかけの。何という幸せな無知なる市民達。


部屋へ戻り、シャツをまといネクタイを締める。上着を手にすると、ママが起きる気配がした。顔を合わせないように、ユーリは急いで外へ出た。


(To be continued,may be....lunatic.)



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