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摩天楼に風は吹く(TIGER&BUNNY)

摩天楼に風は吹く(SKY HIGH)6

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休憩室で、スカイハイは自分の手を見ていた。薔薇の棘の傷は跡形もない。しかし柔らかい唇の感触は今も残っている気がした。甘い想いが身体中を満たしていく。あまり覚えのない感情が自分の中にある。それが何であるか、誤魔化すには彼は正直過ぎた。
(私は恋をしている、彼女に)


「アラ、どうしたの?元気ないわねェ」
ネイサンが隣に腰を下ろし、身を摺り寄せて来た。スカイハイは咄嗟に身構えた。ネイサンの手が無遠慮に彼の肩にかかり、逞しい三角筋をさわさわと撫でた。上腕二頭筋の方へ指が下りて来ると、くすぐったさを我慢しきれず、彼は身をよじった。その様子を見て、ネイサンは満足そうに手を離した。
「ねェ、手をどうかしたの?」
彼女に花を贈るようにアドバイスをくれたのは、ネイサンだった。報告も兼ねて、彼はすべてを話した。


「アンタ、花屋のコに花を贈ったの?」
ネイサンは呆れた顔をした。
「でも、喜んでくれた」
「そりゃ、イケメンに花をもらって、喜ばないコはいないわヨ」
「そうかな」
スカイハイの顔が明るくなった。
「怪我を治してくれるNEXTっていいわネ。アタシ達、生傷が絶えないものネ。玉のお肌のお手入れが大変」
しなを作って軽口を叩きながらも、ネイサンはスカイハイの様子をしっかりと観察していた。
(どうやら本気みたいネ、面白くなりそう)


食料品店の偶然の再会の後、彼女の家の前で別れた。ありきたりのアパートメントだった。紙袋を渡すと、彼女は言った。
「重かったでしょう、ありがとう」
「この位、何ともない」
「力持ちなのね」
「君よりは、あるだろうな」
彼女は笑った。その笑顔を見た時、彼は胸が痛くなった。彼女は建物の中程を指差した。
「あの窓、あそこが私の部屋なの」
「高い所が好きなのかい?」
彼女は彼を見上げた。
「空が飛べたら、いいわね」
「・・そうだね」


「アンタ、部屋でお茶でもとか、誘われなかったの?」
「それが・・」


その時、彼は手首に振動を感じた。出動要請のコールだった。
「私は行かないと」
気が急いて歩き出した彼の背中に、彼女の声が聞こえた。
「今日はありがとう」
事件が一段落したのは、夜になってからだった。スカイハイは回り道をして彼女のアパートメントを目指した。彼女の窓に灯が点いていた。彼の胸にも灯が点った。大きく旋回すると、彼は加速した。


(To be continued,may be....SKY HIGH)



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