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【  2011年10月  】 

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月は夜に蒼褪めて(LUNATIC)8 終

月は夜に蒼褪めて(TIGER&BUNNY)

2011.10.29 (Sat)

 一面の瓦礫の中央に佇み、ユーリは呆然としていた。夕暮れの紅の空は急速に闇に飲まれ、遠くには都市の繁栄の象徴たるゴールドステージの灯が、次第にきらびやかに瞬き始めていた。期末試験が終わり、ユーリは半月ぶりで老人の住まいを尋ねた。その地区は跡形もなく取り壊されていた。再開発を告げる看板と張り巡らされた立ち入り禁止のロープの向こうで、今日の作業を終えた重機の巨大な影が、剥き出しの地面に黒々と落ちていた。...全文を読む

失われた微笑(CCFFVII・ルーファウス&ラザード)7 終

FINAL FANTASY

2011.10.19 (Wed)

 一人になると、ルーファウスは壁に嵌め込まれた鏡の前に立った。楕円形の縁に細かな細工を施した骨董品である。滑らかに磨かれた表面に、ルーファウスの顔が映っていた。その顔は蒼褪めていた。誰もが冷酷と言う男の顔が。ルーファウスは懐から先程の眼鏡を取り出した。ハンカチで丁寧に汚れを拭き取ると、ルーファウスは眼鏡をかけ、鏡を見た。弟がそこにいた。弟よ・・もう誰も私を止める者はいないのだ。たとえ私が父同様に歪ん...全文を読む

失われた微笑(CCFFVII・ルーファウス&ラザード)6

FINAL FANTASY

2011.10.18 (Tue)

 親愛なる兄さんへ 彼等を裏切った私はG細胞を移植されてしまいました。適性のない私は、急速に劣化が進行しています。まもなくこの命は尽きるでしょう。短い間でしたが、貴方を兄と呼べてうれしかった。私は誰も恨まずに、死・・・走り書きは、そこで途切れていた。「これを、どこで手に入れた?」「スラム街の教会です」ツォンは答えた。ツォンの任務のひとつに、スラム街に住む古代種の少女の監視がある。白髪の老人に「これを...全文を読む

失われた微笑(CCFFVII・ルーファウス&ラザード)5

FINAL FANTASY

2011.10.18 (Tue)

 二人は鏡の前に立った。何もかも、虚飾を取り去った兄弟が映っていた。ラザードの眼鏡は伊達だった。彼は自分がルーファウスに似ていると知っていた。それを隠す為の物であった。だが、これ程とは思っていなかった。その顔立ちも背格好も、二人は双子の様に似ていた。兄と弟は、互いの姿に感動を覚えていた。「社長に、お前の事を公表させる」「そんな事が出来るのですか?」「社内では、我々親子に反対する勢力もある。お前は彼等...全文を読む

失われた微笑(CCFFVII・ルーファウス&ラザード)4

FINAL FANTASY

2011.10.16 (Sun)

 「お前を、もっと知りたい・・教えてくれないか・・」ラザードは窓硝子に手を着き、崩れそうになる身体を支えていた。死を覚悟した諦めが、無様な抵抗よりも、同じ血の流れる死神に身をゆだねる事を選ばせていた。すべては闇に消える。消されてしまうのだ、自分の存在は完璧に。ある程度の社員なら、その事を知っている。神羅の繁栄の裏にある残酷な掟を。首筋から再び這い上がって来た唇が、耳朶を打つ熱い息と共にささやいた。「...全文を読む

失われた微笑(CCFFVII・ルーファウス&ラザード)3

FINAL FANTASY

2011.10.09 (Sun)

 ラザードは窓の外を見たまま、すぐには答えなかった。緑の繁る間に咲く真紅の薄い花びらが、荒野からの風に吹かれ、震えていた。自分とホランダーが通じている証拠を、すでにルーファウスは掴んでいる。ルーファウスは詰問はしなかった。むしろ穏やかにラザードに語りかけた。「返答次第では、キミの処分を考えねばならない」神羅に置いては「処分=死」である。ラザードは死を覚悟した。ラザードもまた静かに答えた。「覚悟は、出...全文を読む

失われた微笑(CCFFVII・ルーファウス&ラザード)2

FINAL FANTASY

2011.10.08 (Sat)

 ルーファウスは、窓際に立っていた。窓から射す光が金色の髪に踊っていた。細身の長身は、オフホワイトの仕立ての良いスーツに包まれている。端正な顔は影になっていたが、確かに彼はラザードを見ていた。「お前達は、下がれ」タークス達は一礼して出て行った。ミッドガルから離れたルーファウス所有の山荘である。タークスが迎えに来た。副社長の指示だと。ラザードも馬鹿ではない、単なる用件ではすまない事は解っていた。だが拒...全文を読む

失われた微笑(CCFFVII・ルーファウス&ラザード)1

FINAL FANTASY

2011.10.05 (Wed)

 「ツォンさん、もう大丈夫なんですか?」声を掛けて来たのは、若いタークスだった。ツォンは三人の思念体に襲われ、重傷を負った。ヴィンセント・ヴァレンタインに救われたものの、長期の療養を余儀なくされた。思念体は消えたが、世界の混迷は続いている。有能なツォンの職務復帰に、タークスの誰もが喜んでいた。ツォンに対する彼等の信頼は厚かった。「何か変わった事はなかったか?」並んで社内の廊下を歩きながら、ツォンはさ...全文を読む

月は夜に蒼褪めて(LUNATIC)7

月は夜に蒼褪めて(TIGER&BUNNY)

2011.10.02 (Sun)

 Mr.レジェンド、伝説のヒーロー。黒いマスクで素顔を隠し、赤いスーツに黄色のマント。今となっては派手な衣装が道化に見える。ユーリの前に立つ幻の父の姿。(消えろ!)ユーリは心の中で叫ぶ。幻は笑う、皮肉たっぷりに。(私が偽りの正義なら、お前は何だ?)(僕は、お前とは違う!)幻は更に笑う。(それは、どうかな?)笑いながら、幻は消えていく。ユーリの顔にあの日の火傷の跡が浮かぶ。普段は目立たない、心に刻まれた傷...全文を読む

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