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【  2011年09月  】 

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戦場のナルシスト(CCFFVII・ジェネシス)

FINAL FANTASY

2011.09.30 (Fri)

 「よ、ご苦労さん」「あ、ザックスさん おはようございます」「朝から忙しそうだな」補給係の兵士が書類を見ながらつぶやいた。「『LOVELESS 普及版』50冊、リンゴジュース5ダース・・」「何だよ、それ」「また、あれだ。ジェネシスさん・・朗読会を開くんだ」「朗読会って?」「福利厚生だか、慰安だかの名目で、兵士を集めて自分の朗読を聞かせるんです」「ジェネシスが?」「ええ、歌まで歌うんですよ。それがなかなか上手く...全文を読む

汚れなき旅立ち(CCFFVII・ジェネシス&アンジール)

FINAL FANTASY

2011.09.28 (Wed)

 小高い丘から見下ろすと、林檎の木が村一面に植えられていた。彼の立つ傍らにも林檎の木があり、彼の手の届く高さにも青紫の実が揺れていた。学名バノーラ・ホワイト、通称バカリンゴ。この村しか生息しない、そしてこの村の唯一の生産資源。木々の間に民家が点在している。粗末な家の並ぶ先に、少しばかり立派な屋敷があった。それはこの村の地主の家で、今ここで村を見下ろしている、ジェネシスの実家であった。背後から声がした...全文を読む

英雄は電気カミソリの夢を見るか?(CCFFVII・セフィロス)

FINAL FANTASY

2011.09.26 (Mon)

 補給係の兵士が、伝票を見ながら、しきりに首をひねっていた。「よ、どうしたんだ?」ザックスは持ち前の明るさで声をかけた。「あ、ザックスさん」「何か、物資の不足か?」「いえ、そういうわけでは・・」兵士は口ごもった。「あの・・セフィロスさんから、毎日シャンプーとリンスを一本ずつ請求が来るんです」ザックスは兵士の持っていた書類を覗き込んだ。「お、”ライフストリームシャンプー”?いいの使ってんな」「アンジール...全文を読む

空色の瞳の子(CCFFVII・クラウド)

FINAL FANTASY

2011.09.25 (Sun)

 お世辞にも綺麗とは言えない家だった。小さな窓の向こうに、夕陽が落ちかけた荒涼とした砂漠が見える。古びた椅子に座ったクラウドは、らくだ色の擦り切れた毛布に包まれていた。側の壁には、クラウドが引きずって来た剣が立て掛けられていた。クラウドはじっとその剣を見ていた。老婆が暗がりの奥から皿を運んで来て、クラウドの前の傷だらけのテーブルに置いた。「おあがり、お腹がすいているだろう?」クラウドは老婆の方を見る...全文を読む

そして俺は珈琲を飲む(MGS4・雷電)

METAL GEAR SOLID

2011.09.24 (Sat)

 朝食のテーブルで、俺は珈琲を飲んでいる。「今日は、数学のテストがあるんだ」息子のリトル・ジョンが白身の切れ端を口に押し込みながら言う。「今度は及第点を取ってね」ローズマリーがフライパンを覗き込みながら言う。フライパンの上で、丸い黄身がふたつ、サニーサイドアップになるのを待っている。息子は俺にちらりと視線を送る。(また、お母さんのお小言だ)共犯者の笑いを含んだまなざしを俺は返してやる。(ああ)息子は...全文を読む

月は夜に蒼褪めて(LUNATIC)6

月は夜に蒼褪めて(TIGER&BUNNY)

2011.09.20 (Tue)

 彼の寝室の壁には、粗末なイコンがかけられていた。薄い木の板の表面はささくれ、浮き彫りにされた聖母子に塗られた色も剥げかけている。堅い表情の聖母の目は虚ろで、抱かれた救世主も人の世の罪の重さにすでに疲れ果てているように見えた。父の家に代々伝わるもので、子供部屋にもかけるのが習わしだという。幼いユーリにはイコンは恐ろしいだけのものだった。彼は父に訴えた。「あれ、怖いよ」「何を言うんだ。お前は私の子だ、...全文を読む

月は夜に蒼褪めて(LUNATIC)5

月は夜に蒼褪めて(TIGER&BUNNY)

2011.09.03 (Sat)

 彼はビーツが嫌いだった。血の色に似たスープが嫌いだった。母は良くビーツが入ったスープを作った。父の大好物だったから。だから彼は嫌いだとは言えなかった。赤く染まったスープを飲み込むのは、彼にとって苦行に等しかった。急いで飲み込んだ熱く赤い液体が喉を通る時、彼はいつも罪を飲み込む気持ちになった。母を騙しているという罪、良い子のふりをしている罪を。母と二人の食卓は気が重かった。母には三人の食卓、父の亡霊...全文を読む

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