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【  2011年08月  】 

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月は夜に蒼褪めて(LUNATIC)4

月は夜に蒼褪めて(TIGER&BUNNY)

2011.08.25 (Thu)

 死と眠りは兄弟だ。老人が教えてくれた。目覚めるか、そうでないかの違いだけだと。悪夢から目覚めて、現実という悪夢の中を生きていくのと、目覚めぬままに悪夢を見続けるのと、どちらが良いのだろう。それはユーリにとって二度目の裁きだった。青い炎に焼かれながら、地面をのた打ち回って泣き叫ぶ太った身体を、ユーリは見下ろしていた。理解出来ぬままに、彼は死んでいくだろう。気まぐれな彼に、何故惨い仕打ちをされねばなら...全文を読む

あとがき

摩天楼に風は吹く(TIGER&BUNNY)

2011.08.23 (Tue)

 スカイハイことキース・グッドマンの物語、いかがでしたか?個人的には、スカイハイ版の「ある愛の詩」だと思っています。かのビートルズのブレインでもあったエリック・シガール脚本・原作の70年代の代表的な青春映画、フランシス・レイの美しい音楽でも知られた映画です。最初からそのつもりで書いていたのではなかったのですが、キース・グッドマンの風貌が、あの映画の主人公ライアン・オニールを思わせたのもあったし、彼の人...全文を読む

摩天楼に風は吹く(SKY HIGH)~Epilogue~

摩天楼に風は吹く(TIGER&BUNNY)

2011.08.23 (Tue)

 疲れ果てた身体をベッドに横たえると、彼は深い眠りに落ちた。彼は夢を見た。遠い記憶を。青い空に白い帽子が舞い上がる。彼は手を伸ばした。自分の運命に向かって。小説ブログランキングFC2 Blog Ranking...全文を読む

摩天楼に風は吹く(SKY HIGH)11 終

摩天楼に風は吹く(TIGER&BUNNY)

2011.08.23 (Tue)

 入って来た彼を見ても、彼女は笑顔を見せなかった。むしろ哀しげな顔をした。上掛けの上に投げ出された腕の細さに、彼は胸を突かれた。何処までも白い部屋だった。壁も床も天井も。ベッドの側に行くと、彼は跪いた。そして彼女の顔を覗き込んだ。二人は見詰め合った。「キース・・」その声は掠れていたが、確かに彼女の声だった。彼女の目に涙があふれた。許しを請う言葉も拒絶する言葉も、何もかもが二人の間から消え去った。彼は...全文を読む

摩天楼に風は吹く(SKY HIGH)10

摩天楼に風は吹く(TIGER&BUNNY)

2011.08.22 (Mon)

 ヘリオスエナジーのオーナー室からは、ジャスティスタワーとゴールドステージが見渡せた。ネイサンはソファにしどけなく座り、向い側の安楽椅子のスカイハイを見た。ジーンズにジャンパーの軽装である。「隣に来ればいいのに、ツレないわネ」「何故、彼女があそこに?」ネイサンはちらりと流し目を送った。「調べるのに、随分と手間がかかったわ。お礼、もらってもいいわよネ?」「お礼?」「そうねェ、一晩アタシと濃密な夜を過ご...全文を読む

摩天楼に風は吹く(SKY HIGH)9

摩天楼に風は吹く(TIGER&BUNNY)

2011.08.21 (Sun)

 強化ガラスを挟んで、二人は向き合っていた。彼女の亜麻色の髪は、無造作に後ろでひとつに束ねられていた。素顔の彼女は清楚で、どうしても罪人には見えなかった。彼女と目が合った。スカイハイは胸が詰まり、言葉が出て来なかった。彼女はオレンジ色の囚人服を着せられていた。白以外の服を着た彼女を見たいと思った。だがこんな状況で見る事など望んではいなかった。何色にも染まらないで欲しいと願ったのに、染めてしまったのは...全文を読む

摩天楼に風は吹く(SKY HIGH)8

摩天楼に風は吹く(TIGER&BUNNY)

2011.08.20 (Sat)

 カフェの店先の、緑に塗られたテーブルには、大きなパラソルが付いていた。パラソルの模様が影になり、二人の上に落ちていた。彼女の前にはペリエとレモン、彼の前には珈琲が置かれていた。彼女がストローを弄びながら言った。「私が自分の店を持てたら、貴方も一緒にやる?」「花屋で、私は何をすればいいのだろう」「配達をお願いするわ。貴方ならひとっ飛びね」「喜んでやらせてもらうよ」引退したら、そんな暮らしも良いかも知...全文を読む

摩天楼に風は吹く(SKY HIGH)7

摩天楼に風は吹く(TIGER&BUNNY)

2011.08.19 (Fri)

 ジョンの散歩のコースを変更して、彼は、彼女の花屋の方へと向かった。ゴールデン・レトリーバーに運動はかかせない。散歩は大切な日課となっていた。彼自身、街を歩くのは、良い気分転換になっていた。人々の穏やかな暮らしぶりを見る事は、その平和の一端を担っている己への励みにもなった。彼女は店先にいた。大きな花瓶の花を入れ替えていた。彼女の姿を見ると、スカイハイの足取りは重くなった。気持ちは急くのに、側へ行き辛...全文を読む

摩天楼に風は吹く(SKY HIGH)6

摩天楼に風は吹く(TIGER&BUNNY)

2011.08.18 (Thu)

 休憩室で、スカイハイは自分の手を見ていた。薔薇の棘の傷は跡形もない。しかし柔らかい唇の感触は今も残っている気がした。甘い想いが身体中を満たしていく。あまり覚えのない感情が自分の中にある。それが何であるか、誤魔化すには彼は正直過ぎた。(私は恋をしている、彼女に)「アラ、どうしたの?元気ないわねェ」ネイサンが隣に腰を下ろし、身を摺り寄せて来た。スカイハイは咄嗟に身構えた。ネイサンの手が無遠慮に彼の肩に...全文を読む

月は夜に蒼褪めて(LUNATIC)3

月は夜に蒼褪めて(TIGER&BUNNY)

2011.08.18 (Thu)

 父の死は隠された。母と息子が事件に関して黙しても問題にはされなかった。真実よりも、いかに番組にダメージを与えぬかが優先された。次世代のヒーローの台頭が急がれ、形をなして来たのを見計らい、父の死は公表された。彼に恨みを持つNEXTの犯行とされ、適当に作られた犯人を若きヒーローが捕らえ、初代ヒーローの仇を討つ演出がなされた。市民はそれを受け入れた。すでに彼らはレジェンドを忘れかけていた。悲劇を繰り返さぬ為...全文を読む

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